マチスとルオー展 あべのハルカス美術館(2017年4月4日~5月28日)
マチスとルオーは、1892年、エコール デ ボザール(国立美術学校)のギュスターヴ=モローの生徒として出会います。
二人の印象は、マチスは光を浴びた明るい色調の色彩画家で、リアルな世界を描いています。
それに対しルオーは心の中に浮かんでくる聖書のテーマや、聖なる花などヴァーチャルな世界を描く、宗教画家として知られています。
ジョルジョ・ルオー「秋の夜景」1952年
アンリ・マティス「肘掛け椅子の裸婦」1920年
相反する画風ながら、互いの芸術に対する敬意と深い信頼に支えられた友情は、マチスの死の時まで変わる事はありませんでした。
期待以上の作品数に圧倒されます。
特にルオーの「気晴らし」の油彩原画は初めて見たので、その美しさに魅了されました。
マチスよりもルオーに重点が置かれていた様に感じるのは、この展覧会の主催がルオーの美術館として開館したパナソニック汐留ミュージアムだから当然なのかもしれません。
この美術館が過去に開催してきた、ルオーに関する展覧会の中でも出色の内容です。
是非ご覧ください。