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ウォーホル マリリン=モンロー

 

ウォーホルの「マリリン」(1967年、シルクスクリーン裏面にサイン、114/250) を預かって参りました。

ジェイドギャラリーの中に置くと、強烈な違和感を放ち、それがかえって新鮮です。

 

 

 

 

 

芸術性や精神性の全否定はマルセル・デュシャンと共通するが、ウォーホルは画家としての自分の存在をも否定して「機械になりたい」と言っている。

 

つまりファクトリー「工場」において、作品ではなく商品を機械的に製造する名もなきマシーンになりたいという意味である。

 

アメリカの商業的成功の象徴としてのモンロー、プレスリー、コカコーラ、キャンベルスープなどを写真とシルクスクリーンという大量生産的手段を用い、製造しつづける事によって、本人の意志とは逆に大衆の大スターになってしまう。

 

何も創造しない事を目指した結果、ポップアートという大きな潮流の象徴となった類い稀な画家である。

 

 

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